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この十日ほどの樹々の葉の繁茂の勢いは見事。なかなか緩まなかった気象に抗っているかに見える。

期限付きで考えなければならないことが山積みで同時に草むしりのようなルーチンワークも大量にあり余計な時間はないので浅い夢を繰り返すようだ。

暴言を吐く友人が私に大枚をよこすので子供たちに多すぎる小遣いをやる夢の中さまざまな人間がそれなりの紆余曲折の文脈を人格に腹んで登場する気味の悪さに目覚めてからしばらく茫然とする。

余計な時間のない身でありながら調律に頚を傾げていたため注文した音叉が届いたのでギターの音を時間をかけてチューニングすると落ち着くのだった。
再度辿りはじめたというより飛び飛びに捲り堪能するというよりも検証する仕方の読みでプルーストの失われた時を求めての十四年かけて刊行された構築構成修正の行方などを少しづつ探る。