Syriana/Stephen Gaghan(1965~)、Munich/Steven Spielberg(1946~)の交錯が、予感していたけれども、やはり新しい知性を指し示す。今後、先端を牽引する想像力とイメージ構築テクノロジー(CGやエフェクト)はこうした形態になるだろうと確信。過去の再現へ挑む試みは、そういう意味でできる者とできない者をばっさりと表象する。
Lost Highway(1997)/David Lynch(1946~), Jarhead(2005)/Samuel Alexander Mendes(1965~)と続けて観た後だったせいか、これまでとこれからが一層明快に体感できたようだ。俳優というレヴェルもこれで随分変わるだろうし、エンタテイメントはあえてこうしてくっきりと二極化すべし。「現実的」な現実が出来事として徹底的に虚飾無く見えるということに尽きる。Spielbergの制作の流れが指し示すものを追えば端的に理解できる。然し乍ら、特権的なDavid Lynchは、全て再観したくなった。ちなみにLost Highwayと「冷血」をRobert Blakeが繋げた。Stanley Kubrick(1928~1999)へのオマージュとも受け取ることができるJarheadは、演出に稚拙過剰な部分があるけれど、Joel Coenなどの絵を撮るRoger A. Deakinsのキャメラは美しい。
当時手法的にインパクトがあった殺人の追憶(2003)を4本の後に観ると、この数年の世界の経緯・変化のせいか、まだ若いポン・ジュノの未成熟さばかり気になった。
ニッポン映画の低迷は、構築ユニット自体、「弘法は筆を選び」恊働レヴェルを現在に照らし合わせ知的に稼働しなければ、現況がそうであるように、飽きて捨てる消耗と蕩尽の因果を背負った、ディズニーランドのアトラクションのようなものしか生成できない。これはこの国の知性のイニシアチブが無効であり、即効的な経済効果・運動に負けているということ。
一挙に届いた、残りのLand of Plenty,Nobody Knowsは流石に10時間鑑賞で疲弊し断念。
面白いもので、LOSTや24への興味は憑き物が取れたようにストンとなくなる。
Canon 30Dを購入したいという帰国中のTsurutaと月曜日夕方ヨドバシで待ち合わせ。Seiraも合流の予定。
地下鉄読書は、マイケル・サイモン(多少不安)のデビュー作の予定。


学習メモ
nakamuraにこれはオススメと、
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23channelで指摘した、lightbox2は面白い。nakamuraのcss制御で擬態するスクロールテキストクラス設計は見事。