テクニカルな打ち合わせ会議が京橋にて在ったので、地下鉄を乗り換えるよりいっそ歩こうとF828をぶら下げた。脇の路地へ迷い込む楽しみを加えて光の美しい午前早く勝鬨橋をゆっくり渡る。昼夜を無視したデスクワークで鈍った身体は、夏の日差しに率直に反応して汗を噴き出したが、朝の様々な光景へ眼差しは惹き寄せられる。築地場外の路地内へ歩みをひどく誘われたが、約束の時間に間に合わないので我慢する。通勤の時間をやや過ぎ、店舗は開店の準備の打ち水やエントランスの清掃でそれぞれが仕事を始めた時刻とあって、銀座自体はまだ開店前ばかりだったが、晴海通りの小さな雑貨店は店を開き、カフェには既に人が朝の珈琲で身体を休める姿もある。数十年前に何度か作品搬入でトラックを運転し一通の銀座を迷って巡った眺めが、脇へ投げる視線の果てに浮かんだ。思ったほど遠い道程ではなく、あっけなく約束の京橋に徒歩で到着したこと自体、妙なトポス感を増長させたようだった。再び歩くことにした会議後の帰り道、apple銀座店にてwireless Mighty Mouseを手に取る。やはり若干重い。この重さをコードレスが払拭し補うかどうか不明であったので購入せず。MacBookのタイトでイージーなインターフェイスとインテルのパワーにちと驚く。
13インチブラック Mac Book
13.3インチワイドスクリーンディスプレイ
解像度1280×800
2.0GHz Intel Core Duoプロセッサ (1)
512MBメモリ(256MB SODIMM×2)
80GBシリアルATAハードドライブ (2)
SuperDrive(DVD±RW/CD-RW)
歌舞伎座には団扇を扇ぐ人の列が開演を待って膨れていた。別件の急な対応の連絡が入り、会議後に予定していた平町君の個展には足を運べず。個展は明日迄(8/23)なので、明日に観に行くことにする。ランチを日差しの下で摂るサラリーマンに驚きながら、勝鬨側の隅田川淵のテラスから対岸を眺める。
そろそろF828から、Canon EOS5Dへと移行かと機能を探ると素晴らしい。マウントコンバーターを使うとXLH1でのEFレンズ装着が可能となる。逆が可能だと更によろしいのだが、これは構造的に無理。撮影例などが掲載されている EOS 5D Special Siteが参考になる。最近Canonから「一歩先」を感じる。
早実が甲子園で優勝した翌朝、長女と次女の間のもうひとりの娘に「わたしの写真ってないね」と詰め寄られ、次女から貰ったという見覚えのある財布にお小遣いを入れてあげる夢を観る。夢の中どうしてこの子の写真を撮らなかったのかと悔やむこちらは、この3人目の名前も知らぬ娘を自身の子と信じて疑わなかった。