週末にガリオカップルとウッシーがオフィスに来て酒盛り。やはり雷とスコールで花火は順延され、静かな夜を呑み上げる。深夜迄ウッシーの作品のスキャンなどしたので、そのままオフィスに泊まったウッシーに翌日ロングスケボーの乗り方を教授していただき興奮する。スイーとウッシーが帰った後、プランニングの仕事をはじめ、夕方になり睡眠不足が突然目の前に落ちてカウチに沈む。
イスラエルとかイラクとかは、こういう感じよりも凄いのだろうなどと夢の淵で感じる爆発音を即座に花火と理解したが、瞼が開かない。部屋自体が響くような連発の発射音の中、のそのそと起きて、窓に触れると振動が皮膚に伝わる。ちらっと窓の真上を眺めて、こちらにしてみれば花火など面白いと感じたことはなかったし、今でもそうだなと窓を閉め、ソファーに倒れ、爆発音に身体を震わせながら再び眠ってしまう。深夜起きて、短い記憶が夢か現実か判別つかず。
昼前に娘らと飯田橋ラムラにて待ち合わせ、FKで簡単にランチ。長女は友達と約束があるというので、本屋で別れ、次女と千駄ヶ谷のプールへ。いつのまにか改装されて入り口も変わり、ロッカーも奇麗になっていた。次女は学校で休み明けに80mクロールの検定があるというので、クロールの特訓をする。50mプールに初心者が泳げるコースが設置され気持ちがよい。水に浮かぶと身体が空っぽになるようで頗るよろしい。なぜかプールサイドでバレエの練習をしている中年女性が独りいて、意味がわからず首を傾げて眺める。黙々と泳ぐ次女は、数日前病院で定期検診を受けたが、そんなことを払拭させる泳ぎは随分力強くなった。自分の身体は自分で守りなさい。と、まだ目が離せない癖がこちらに染み付いているので、独りで勝手に泳ぐわけにはいかなかったが、水泳がお互いにとって「良い」からまた来ましょう。
飯田橋に戻り、モスバーガーで、ナンタコス・ナンカリー・ラッシーを試食しながら休憩。本屋にて次女はさくらももこを選び、こちらは地下鉄でサクッと読んでみるかとLOSTの単庫を購入。ほんとにサクッと読めてしまい落胆。なんとなく映像が浮かんだが、陳腐なオチが連想された。どうも主人公自体の設定が面白くない。主人公と云う感情移入のツールを削除してもらいたいものだ。
オフィスに戻り、カポーティ2冊をぺらっと捲ってから、「辻」古井由吉を読み始め、気がつくと深夜になっていた。世界最高の言葉(陳腐な表現だが)に触れる実感が広がる。装丁の美しい「詩への小径」は、晩夏の極上の楽しみになると、まだ触れず。
イタリアから一時帰国しているツルより電話あり。20に会えたらよいが、スケジュール調整次第でまだ未定。