届いた二冊の作品集には「足迹」「黴」が収録されていなかったので調べると徳田秋声全集第9巻があったが¥ 10,290古本で¥3500と高価で魂消る。

青空文庫が制作したネットで読めるが湯槽で濡れた指先をタオルで拭いつつ縦書きを捲りたいこちらは本がいい。

丁度百年程前の声を聴くにあたり日露戦争 (1904-1905) の戦前戦後顛末など辿り直しいつか観た203高地(映画)をHuluでみつけて観る。1915~1920の第一次世界大戦後景気は十年後であり日露戦争後は財政が圧迫され日比谷など暴動で社会は荒れる。百年前は言ってみれば軍体社会。といった時代性を合わせて徳田秋聲を読むと面白さが増す。