要するに、手前勝手な都合の良いように受け取る「分かり易い享受」の態度は結局、どんなものであれ変化変容(解体と再構築)を促す「art」(他者)を受け止めることではないしできないと、浅く読んだ柄谷の「翻訳者の四迷」から想起を飛躍させ、絵画も彫刻も文学も写真も、それ自体を美術(アート)などといって丸く囲んだ輪の中で語っている気持ち悪い景色が淡く浮かび上がったので慌てて削除する。いまだに映画の吹き替えが字幕も手伝って作品を台無しにしている様子は、二葉亭四迷の探求が息づいた明治の頃と何も変わっていないようにもみえる。こうしたシステム(吹き替え・字幕)が変異メディアをもたらしつつあることも理解はできるが、どうもこちらは字幕、吹き替えに慣れることは出来ないし、最近は嫌悪すら感じる。このシステム(映画の吹き替え)が有効に成熟しないのは、おそらくこの国の言語性(寡黙(古典・文語)と饒舌(伝承・口語)は曖昧に併置され、短歌・俳句に煮詰まったコンテクストを持つ閉鎖言語)に理由があるけれども、どうやら最近の不祥事を眺めるとそれだけではなくて、この急性活性化社会が培養した「企業倫理」という非人間的な構造主義が、明確なダークサイドを形成してきたように思える。勿論知的で人間的な経営者もいるけれども、最近騒がせている所謂トップと云われる人々の、なんと脆弱で狡猾幼稚で醜いその容姿に、現在のなにかが大きく象徴されている。
ようやくThe forgottenを借りることができたが、TV番組程の脚本で落胆。サウンドトラックはよいが、リアリティーの構築が足りない。
フィルム撮影のサポートをするDSC-F828はやはり便利というわけで、raw dataメモリーが足りないので、マイクロドライブ 6GB(I-O DATA :CFMD-6G) を購入。これで2GBのメモリースティックと合わせると8GBとなる。荒っぽい手つきが最近機器を痛める傾向にあるので、ついでにこちら:性能を再認識(DSC−F828)のジャケットケースLCJ-FHBを探して注文。
A5の写真用印刷紙に、データのサンプルプリントをするとこれが悪くないので、世界堂へフレーム探し。
Lumieres/Kaori Muraji & Maurice RavelよりYoshimatsu: 1. Prelude (Water Color Scalor),Yoshimatsu:2.Intermezzo-A(Water Color Scalor),Yoshimatsu3:Dance(Water Color Scalor)をダウンロード。凄いわ。
Michael Wolff/Something Blue,Spillance/John Zorn, Smoochy/Ryuichi Sakamotoを久しぶりに聴きながらiPodへ。これで1700曲程(6.59GB)となる。Life/Yuiが届き、取り込んでから明日から試験の娘へ。
SCARLETT JOHANSSON、EWAN McGREGORといったキャスティングも悪くないTHE ISLAND(2005)は、予想を裏切って細部まで丁寧に作られていておそれいる。キャメラもよい。とりあえず二度以上観るだろうからDVD購入決定。
次女が誘拐され、犯人からの電話を受け取ったこちらは、逆に犯人を脅しあげて、そこを動くな待っていろと、バットを購入するために近所の店を巡るが、バットを販売しているスポーツ店がひとつも無いことに気づき愕然とする夢を見る。