学校からの帰りに、ヨドバシカメラに寄って現像済みスリーブを受け取り、大江戸線で牛込神楽坂下車、Hostage(2004)、sniper3と、何の役にも立たなかったものを返却して、ふらふらとまたstir of echoes/2005、URBAN LEGEND/2001としょうもないものを借りてしまう。
スリーブの現像を確認すると、日々のデジタルの癖(シャッター半押し)が災いしたようなこちらのカメラ操作ミスが目立った。FM3AはAEロックが背中上部にある。反省しつつ1994年の日本カメラを湯船で捲り、Josef Sudek(1896~1976)に眼が止まり、どきりとする。このどきりには憶えがある。過去確かにこちらの養分となって構築の一部を支えた筈。
「近代文学の終り—柄谷行人の現在」/柄谷行人Nuits De La Fondation Maeght 1970 [LIVE] /Albert Ayler、と続けてamazonにて注文。(即座に発送メールが届き少し驚く)
撮影で草臥れる日々は、映画などよりも読書のほうがよろしいかもしれないが、ま、新刊が届くまで時間があるさと、再び、タナカヒロシのすべて、ハサミ男、Bad education2004/Pedro Almodovar、DVDレンタル。タナカ〜は、帰宅後早速鑑賞。カメラショットに良いもの(2つ)があったのみ。この作品制作の動機がわからない。Bad educationでようやくほっとする。映画はこうでなくては。
実家の母親より最近の弱者が対象となった禍々しい事件から孫を心配する電話があり、こちらも同じ不安があると答えていた。こちら(親)の眼の届かない時の動悸のように絶えず在る不安は、こうした事件で活発に膨れるけれども、適切に対応する策が明確にあるわけではないのだから、こうした曖昧な社会依存型の生活を振り返って戒め、会話などで自己防衛の手法をシミュレートするなど、できることをしないといけない。
週末の午後8時にamazonより届いたAlbert Aylerを聴きながら、11/11に出版された柄谷行人を捲る。明晰さが気持ちいい。New Year Cardのエスキスのプリントを幾つかする。今度は全面印刷のプリンターか。本人が気に入ったものを示すと、家族皆にとって一番評判が悪い。北風のような批判を受けて、評判の悪いものに密かに決める。まあ、年賀状は各自それぞれが別個に用意して送付するので、問題なし。次女は戌の絵を描きはじめる。犬山犬彦ってどう?というと、全くそのとおりのキャラを描く能力には脱帽。


メモ:
港千尋写真集「瞬間の山」(形態創出と聖性)/¥7500、テクスチュアル・ハラスメント/ジョアナ・ラス/小谷真理編訳/¥3600、共に/INSCRIPT。(因に、「瞬間の山」特装本限定100部¥70000)