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Photo of Morandi’s Studio and his Collection of Bottles / quotation from painting box
右手の玉弄りで手首と肘の腱に痛みが走るようになったので、鉛筆と万年筆に変え、時に筆も使ったスケッチを重ねる。一度死滅した暗い海底の珊瑚が再生をはじめているような深層のイメージに、幾度か手が届いた。複数のロケーションを見いだす。どれも確かに自身の辿りの過程で一度ならず見据えたものだが、ようやく瞼を落とし手前、目前に置く事に憚りが消えている。端末から生まれない。
いかにも日本人が好みそうなGiorgio Morandi (1890~1964)の作品ディティールへ、また再びというものでない、彼の生活への幻視から促されることがあった。歩みの音。迷いの手つきなど。絵画ではない。フィルム的なモランディックな過ごしの空間に再生の珊瑚を横たえる。
書棚の 新家族 / 富岡多恵子 にまた手が伸びこれは湯槽に持ち込み、続けて、子午線を求めて / 堀江敏幸 の再読をトイレで尻をだしたまま長い時間辿り始めていたせいで、しばらくは翻訳物から離れ、磨き(研き)の性善説のようなモンスーンの文脈の波乗り気分に似た業務的な「巷との同調」を箱に入れたがそれでは済まない。ちょっと冷凍庫へ仕舞うことにした。凍らせようと。
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早稲田ミュージックラボにて、練習をはじめたハルボウから頼まれて楽器メンテナンス用具を探す。


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Giorgio Morandi’s Studio / Gianni Berengo Gardin (1930~) / epson.it

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