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ークジャクサボテン属(孔雀仙人掌属)とはサボテン科の属の一つ。学名Epiphyllum。ラテン名のままエピフィルム属ということも多い。
原種は中南米に十数種程度分布する。通常、目にするのは複雑な交配をした園芸種が多い。花期は5~6月頃で、花色は赤、黄、白など。
クジャクサボテン属の種は一般にクジャクサボテンといえるが、いくつかの野生種を交配して作られた雑種の園芸系統E. hybridを特にクジャクサボテンと呼ぶこともある。ーwiki

MCAF 2009 / 5,July~21,July.2009
4,July.~5,July.2009 / 撮影取材

sad to say / Jasmine

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「書き置きがあって、これは遺書とはいえないと思います」
担当の刑事から渡された紙には鉛筆で、ー世界にはもうこれ以上なにもないーと走り書きされていた。
「高い岬ですから、随分探しまわったようです」
と続けて、所々印の付けられた道路マップのページを目の前に広げた。

彼が海に飛び降りて死んだ。自殺らしいと電話があり、その唐突さに暫く声がでなかった。

彼の職場に行き、ロッカーや机の私物を引き取る役を、知り合いの中では近いからと引き受けたが、まだ若い人間のなぜかロッカーに遺されている財布の中の縁が折れ曲がった紙幣を眺めた途端突然嗚咽していた。

数人で彼を悼む席を設けたが、誰も何も話さなかった。皆が静かに酒を飲み早々に解散し、そのまま帰りの電車を待ちながら、帰りの方角が一緒だった者とふたりだけとなって深夜の線路の上に立ち尽くすと、飛び降りた男とはこちら以上に懇意だった男が、それじゃあと手をあげて、線路上を歩き始めていた。暫く見送ってから、「どこまで行く」と声をかけると、男は振り返り、また手をあげただけで再び歩き始めていた。


あまりに鮮明で、夢の淵から逃れでても、本当の出来事だという思いが残っていた。
ベットの上に半身を起こし、俯いて呼吸を整えると、「死ぬんだったら飛び降りですかね」という幻聴があった。それにしてもきっぱりとした別れだ。と口から漏れたので、低気圧のせいだと加えた。