単純作業の仕事に辟易し、運指が比較的楽なカーペンターズの遥かなる影のギターソロをスコアを観ながら愚鈍に繰り返してから、深夜ふと思い立ってキチンの包丁5本と果物ナイフと自身で使う羊飼いのナイフを食卓に並べ、砥石を出して水をかけながらひとつひとつをゆっくりと時間をかけて研ぎながら、最近エスキスでカッターナイフを使って鉛筆を削ることなどを巡らせ、あれより心地よいななどと、こうした研ぐ時間の齎す事を実感する。単純な作業でも、こうも違うものか。
刃を指の腹にあてて、紙で切れ味を確かめてから、包丁とナイフを仕舞い横になると、実に久しぶりにぐっすり眠れたのだった。
おかげで、時間の余裕がなかったことも手伝って、放っておいた膨大なフィルムをひとつひとつ見直す地味な作業にいざ取りかかると、それまで予感していた面倒臭さが消えて楽しくなるのが可笑しい。
ぐたっと昏睡するような睡眠はやはり必要だな。


次女の首にOptioをぶら下げ、こちらはMamiya7を肩にかけて休日の午後上野動物園に散歩にいく。閉園まで1時間半ほどしかなかったので、東側のライオン、トラ、ゴリラ、シロクマなどの辺りを巡り、次女にOptioを指南する。こちらはゴリラを狙うが、次女の人ごみをかき分ける厚かましさが、よい表情を捉えた。都下の小中学生は無料なので、よい散歩場所だが、やはり休日はヒトが多すぎる。帰路にDVD,CDなど眺めに立ち寄った店で、Clapton / unplugged(スタジオ・アコースティックライブ: TV 1992)を¥2940
で衝動買い。次女は、バーティミアス1巻 / Jonathan Stroudを購入¥1995。帰宅。