娘らの古里での夏休みのフルコースに付き合い、懐かしい近親の人々と酒を酌み交わして、休養の筈の盆休みの終わりに倒れ、一日横になってからは、仕事が新旧錯綜して舞い込み、暑さに文句は云わずに済んだが、それでも連日時間と戦うように過ごして、なんとか身が軽くなる週末を迎えられる。
戦っていたけれども、部活で戻った長女は、新幹線で5時間かかって帰宅する騒ぎに巻き込まれ、残った次女の夏休みの自由研究の手伝いもしなければならず、都度臨機応変な対応を余儀なくされ計画が寸断されもし、忙しかったが、日々の午後にはアクアウイングで泳ぐ時間を省くことはなかったので、疲労にも身体の疲れが自然とあって、それが短いが心地よい睡眠を与えてくれた。
帯広から思い立ったように現れた従弟の大君の、飲みっぷりのよさと青年特有の投げやりを眩しく感じながら、大枚をはたいて、父親の郷里への想いを確かめるようなニュアンスの薫る一人旅は、こちらにとって印象的だった。
仕事の仕舞いが見えた昨夜、父母と次女で、近くのイタリアンレストランでパスタ、ピッツア、ドリア、リゾットをテーブル一杯に注文し、皆で美味しいね〜とはしゃいで息災を小さく祝うような夕食を過ごす。
残りを片付けるつもりがそのまま朝を迎え、横になろうかと思った時、女が芋掘りに出かけると飛び出して行った。
夜は、Jazzユニット EQの成熟に若干酔って,Dianne Reevesのスキャットに驚き、Arctic Monkeysのビートに腹を揺らし、あのラーメン屋で聴いたのは、里奈と年齢のたいして変わらない高橋瞳であったとわかり、Rickensのツインヴォーカルに肯き、プールの後はXEBIOに、入り浸って、Tシャツやらパーカーやら買い漁る。