The Keeper「監禁」(2004)というデニス・ホッパー主演のDVDを意味なく借り、二泊三日の短い間だが、次女が女神湖にキャンプに行っている静かな部屋で、部活から帰ったばかりの長女と、パピコをくわえながら観たが、驚くほど最低な映画で、娘と何度も顔を見合わせて言葉を失った。何も考えられていない。何ひとつ説得力がない。こうした脚本に金を注ぐ計画自体、理解できない。でも、ある意味、こうした作品に主演を張るデニス・ホッパーのプロ根性はみあげたものだと、逆さまに感心した。
堀江敏幸「熊の敷石」は単庫本で文字が大きいこともあってか、映像や情景の疾走感が心地いい。
こうも暑いと、仕事の切り替えが簡単でない。
映画に行くという里奈にこづかいをせがまれた後、夕方にはキャンプから帰る次女の戻る前にと
「復讐者に憐れみを」を観る。物語のコンセプトは今風で、全ての登場人物の背景を描写しているが、そのせいか、固有な人間の持つ人間性が描ききれていないため、制作側の恣意が目立つ。俳優はわるくなかった。ロケーションに対するこだわりが、足を引っ張ったようだ。でも、このところ目を瞑りたくなる邦画に比べるとましか。でもしかし、どたばたしている感は拭えない。
そういえば、例年は、この時期長野に帰省していることを憶い出し、もの凄いこの暑さに慣れていないことに気づく。