中古VHSで、ノーチラス、ファントム購入。いずれもひどいできの映画だが、こうしたB級作品の豊かさが、クオリティーの差異を明快にしてくれる。Wrong Turn : クライモリ(邦題) : こけおどしホラー。中身が無い。つづけて44 minutesを観る。実際の事件を映画化。銃の描写の迫力だけで、映画がつくれるのだと実感。この国では無理だが。この国の特異な事件を、こうした徹底した描写の歩み寄りで、是非映画化させてほしい。刀で斬り合っていたということが、曖昧に誇大に歪められてインプットされ続けると、間違いが起きるものだ。
学校の帰りに、学生諸君とフジヤカメラに立ち寄る。contaxG1が非常に廉価であったので、気持ちがカメラにぐっと寄り添う。長女のカメラ入門機という理由で、こちらも勿論使う予定のNikon FM3Aを、先送りするか悩む。
Gerry, Dances The Pupaを彷彿させる。長いレールがうらやましい。キャストが二人であるが、映画として奥行きがあるのは、ロケーションとそれに伴った撮影手法にあると思われた。Suicide Kings(1997), 脚本がギミックに偏らなければ面白いのだが。
隠し剣・鬼の爪 / 山田洋次 : この国の職人気質肌の監督ならではの丁寧な作品。殺陣など凄みがあったが、脚本の善悪構造が古い。もう少し倫理的な視線で、両者の立場のリアリティーを築くと申し分ないと思われた。Code46 / Michael Winterbottom : ロケーションは美ししい。キャスティングと脚本に首を傾げたまま観る。IKE Countdown to D-dayアイゼンハワーのノルマンディー上陸作戦の個人史的な描写。戦闘シーンは一切ないが、美しい海岸に打ち寄せられた夥しい数の若い兵士の亡骸の間を犬が走り巡るシーンは、ひどく印象的。チャーチルが気にいる。