家族で、真鶴へ一泊旅行。東京駅から東海道線で1時間30分ほど。まず、バスで山下浜下車、琴ヶ浜散策。スキューバダイビング発祥の地なのかどうか、ボンベを背負ったグループが沢山、浜より海へ潜って行く。海底の形状がさぞやよろしいのだろう。湾には、色の変わる海面がそんな印象を抱かせた。次女がアメフラシを得意そうに手のひらに乗せる。地元の人間のペット(おそらく犬)の糞がごろごろ転がっており、気分を損ねる。歩いて、幕末の砲台跡のあるケープ真鶴(施設)にて、バーベキューのランチをとる。半島の先端の三ツ石海岸(笠島)まで、長い階段を下りて、真鶴岬にて磯遊び。日差しが強い。GWで、さすがに人が多い。こちらは、午後3時まで寝転んでから、家族と別れて、独りで中川一政美術館へと歩く。半島の中に作られた森林浴遊歩道は、人の姿がほとんどない。車で移動の為と思われた。歩いたけれど、本来嫌いなタイプの画家であったので入館せずに、そのまま歩き続ける。半島をJRの駅まで1時間30分ほどかけて撮影しながら歩き、予約してある民宿に荷を置こうとして、民宿の名前を失念。迷路のような半島の街を彷徨い歩く。幸いおぼろに覚えていた西の道祖神の近辺という情報が役立って、道を尋ねた魚屋の主人に、丁寧に教えていただくが、宿はすばらしい坂を登りあがった丘の上で、息があがる。旨い夕食と熱燗で早々に就寝。12時間は熟睡した。
翌日は、市場のある魚座から遊覧船に乗船。これが強い波に逆らう小型の船の為、ジェットコースターのように揺れるので、皆が声をあげる。魚伝という干物の老舗で土産を購入。駅まで歩いて戻り、小田原から強羅まで満員登山電車に乗る。花の狂い咲く強羅公園にて散策。実家の両親にクラフト夫婦箸を購入。3時間かけて小田急で帰宅。GWに箱根はミスチョイス。戻るとアマゾンから、注文しておいた「余白の芸術」:李禹煥著/2000年みすず書房刊が届いており、早速読み始める。清流あるいは渓流のような文体。