次女の脳波、血液検査結MRI造影剤撮影の結果などの最終報告と診察のため、東京医科大学病院へふたりででかけ、脳波はきれいになってきていると医師から明言されてほっとする。静脈の肥大気味な形状による肝臓などへの圧迫や委縮もなく、体重に対して比較的量をおさえたエクセグランの服用による血中濃度も低いが、それによる不安材料もないことから、同じ量の処方箋を2ヶ月分書いていただく。最近の診断もPCからのデータをプリントアウトしてその場で受け取ることができ、こちらもデータとして保存しておくことができるため、便利になった。曇ったメガネがクリアになった気分で、
帰り道にある、EPSONのepSITEにたちより、小桧山賢ニ(慶応の大学院教授)写真展「昆虫・ミクロ・リアリズム」を観る。高解像度デジタルカメラを使用し、小さな極彩色の世界各地の昆虫を移動台に固定し、環状のスリット光源の平面をくぐり抜ける時、移動台の動きと同期したシャッターが自動的に切られ、ひとつの被写体にたいして500枚の画像を取得するシステムで、コンピューターが奥行き情報をもった全焦点画像を生成するというもの。作品も幅1メートル以上の大きなプリントアウトで、すばらしかった。7/30発売以降、非常に気になっていた、EPSONのレンジファインダーデジタルカメラRD-1の実物を、製品ブースではじめてみる。げっという感じ。オープンでも30万程度とは、なるほどお年寄りを誘惑するプロダクトとして完成度がある。でもやはり欲しいな。フィルム巻き上げレバーには笑ったが。RD-2あたりを待つか。同様なスタイルの他社製を待つか。パンフレットは清潔明快なコンセプトが綴られていた。レンズが沢山在れば威力を発揮する。だが、カメラ製造のイニシアチブのないEPSONなのだから、せいぜい15万で売ってほしいね。時計技術を投入というところが泣かせるが。
小桧山賢ニの手法は、よく考えれば誰にでもできる直線的な論理だから、斬新ということはない。デジカメとPCがあれば、focus(焦点)を細かく変更した同一フレーミングの画像のパーツを重ねればOKということになる。むしろこの展覧会は、Epsonの、インクジェット出力で、どこまでクオリティーが保証できるかが、分かりやすく視覚化されているといえる。RD-1にしても、ultimate(最終的な)デジタルコンバートをプリントアウトに掲げて、プロダクトプランニングされているから、開発側は、フィルムとの闘いに情熱を注いでいるわけだ。しかし、あのインクジェットpaper(紙)はどうにかならないものだろうか?フィルムのニュアンスは、だが別格で、映画などのなんともいえない光を、液晶monitor(モニタ)などで見る時、情けなくなる時がある。質感というものは、相対的なものだから、VE_BARは、おそらく、kempt(こぎれいな)空間ではダメということだ。まさかブタペストというわけにもいかない。改装中の内装がはがれ落ちた店舗とかいいのだが、ないかしらね。ないだろね。