Fernando Meiselles(1955~) / CIDADE DE DEUS (City of god)/2h50min.2002/Brazilには、驚かされた。綿密緻密に構築されていながら、映像と編集が非常にシャープで、美しい。SLAMで物足りなかったコトをこの作品に払拭してもらった。脚本がよいとういより、そのドラマの映画化という変換過程の手法が知的に透き通っている。それにしても忍耐強いというだけでは片付けられない制作側の意志の強さはたいしたものだ。キャメラもとてもよい。役者は素人も混じっているらしい。基本はアドリブらしい。それがとんでもないリアリティーを醸している。2度目は、撮影解説を聞きながら観る。明日の夜には、字幕を消して三度目を観てみたい。私の中でNARCを大きく越え、人間の描写を再考することになった。ブラジルか。