visual echo [DOGS]に、最初は、digital photoの[water desk]  solo projectをと考えていたが、システムなどに時間を奪われることから、1995に行った、[beyond1994](video作品)のメソッドを完全に新しいコンテンツに入れ替えたDVのdigitalベースで制作することにしたが、これは、なんら、時間短縮にはならないことに気付いた。berlin 1988の原型は、1990年にはいってからの、solo exhibitionでの、試験的な、インスタレーションの一部部分(断片)として映像を編集したものであるが、今回は、1988年の記録をすべて観ることからはじめていた。単に自身がその場所にいて、とりとめも無く撮影を続けた脈絡無いテープ20時間ほどを、veシステム構築の合間に挟んで観ながら、2004年の、1988年への新しい眺めができると確信したのだった。これは、「記憶」を問題にしているわけではない。berlin 1988 という、2004年のリアリティーの構築であり、現在行っている撮影・制作の姿勢や、態度の変更を意図するものでは、勿論無い。編集というよりも20時間から、断片をみつけることが実に興奮する作業となっている。