長野から戻ると、境内アート「苗市」in玄照寺の事務局である文屋代表の木下豊氏より郵便が届いていた。趣意書は以下の通り。
「信州おぶせ、曹洞宗、玄照寺。およそ、半世紀前、若者たちが春のお祭り「苗市」を初めました。まわりの山々にはまだ雪が残4月半ば。特産のリンゴ畑での農作業がいよいよ本格化する季節。野菜の種や苗、花や緑の苗の露店が参道いっぱいに並びます。参拝と買い物の人々でにぎわう、春の市として親しまれてきました。
家庭菜園で家族のための野菜を育て、庭を花と緑で飾るー。「苗市」は、農業の町、そして花の町、オープンガーデンの町として知られる小布施町の、うるおいのある生活文化の土壌を、住民たちの熱意によって育んできた市といっていいでしょう。
ガーデニングブームで園芸店が増え、「玄照寺にでかけて種や苗を買いもとめる」という苗市本来の役割は小さくなり、近年は人出の減少傾向がつづいています。ブームの先がけを担った「苗市」が、そのブームの結果として勢いをなくしてしまうという展開。「苗市」をつづけるのか、どのように魅力を持たせるのか。課題となっておりました。
私たちは、「苗市」がもっている眠れる力を引き出して、いまを生きる人たちが求める「苗市」に創りなおす、再出発の道を選びました。
「苗市」再興のために、”境内アート「苗市」in 玄照寺”を旗揚げすることにいたしました。私たちは、花と緑によって生活のなかの美、アートを提案してきた「苗市」の意義に注目しました。美、アートをより大きなイメージでとらえ、文化芸術活動をする人たちに、発表、展示、販売、広報の場として。「苗市」を開放いたします。
新しい視点による「苗市」の運営によって、「苗市」と玄照寺の振興を図り、あわせて、より豊かな暮らしの創造やアーティストのみなさんのあとおしにつながれば、幸いです。
主催者と出展・出演者が交歓しながら楽しみ、来訪されたお客様にもじっくりと興じていただいて、「来年も来たい」と感じていただけるように、思いやりのこころで仲良く、運営をつづけていきたいと思います。
新しい「苗市」を、いっしょに育ててください。みなさまのご来場を、こころよりお待ち申しあげます。ー平成16年 玄照寺奉賛会 ”境内アート「苗市」in 玄照寺” 運営委員会」
9日の下見で、本堂奥座敷がよろしいなと、Ikeda,Takenouchiと話した。システムなどは、今後調整していくつもり。レコーディング用に、やはりもうひとつmixerが必要。gentaのDVCAMがほしくなった。