月島のユーボートにお邪魔し、お昼に佃島のお店でおいしい杏仁豆腐のデザートの中華に舌鼓をうち、佃煮の老舗の丸久の土産までいただいて、古と現在が混じりあう街並を散歩した。ユーボートのすぐ近くにある旭倉庫にあるギャラリーを訪れて驚く。そこにはおよそこの国のものとは思えない高さ4メートル以上の展示空間が広がり、ストイックでミニマルな桑山忠明展が、強力な磁力を放って寡黙に行われていた。TAMADA PROJECT CORPORATIONという会社自体のスペースであると、フジテレビギャラリーから飛び出て、田窪恭治氏のフランスの教会再生プロジェクトを進めたという代表取締役の玉田俊雄氏から説明され、氏のプロジェクトのコンセプトなど伺って、いたく感銘を受ける。年に一度程度かそれ以下のの自主企画を行うギャラリースペースにまだ名前は無いという。設立して9年たつが、まだ構築中という空間は見事だった。またお邪魔してもよろしいですかと、名刺をいただいてスペースを出ると、空間と作品と氏から刺激されたか、いろいろな発想が頭の中をを駆け巡った。日本の他の場所には納得しなかったボルタンスキーが首をたてに頷いた空間をつくったという氏の言葉が後まで残った。ユーボートのアートウオーキングというBSデジタル放送も3月で休止するという。スポンサーサポートがむつかしいらしい。皆が生きる共生の構想が必要というわけだ。玉田氏の話した、人気の無くなったビルにクリエいターオフィスを構える都市再生プロジェクトは興味深い。因に桑山忠明展は2ヶ月間行われている。