Fuji RVP100のテスト現像が仕上がり、T2の能力の確認などする。なんといってもフィルムのエロティックな印象は格別で、デジタルなどでは真似できない空間が再現されていて、ライトボックスに顔を傾けたまま魅了される。T2の使い勝手の悪さはおそらくT3でいくつかは解消されているだろうが、そのツールとしての不完全さが、撮影思考を刺激することにもなると良いほうへシフトする。AGFAの現像はまだだが、カラーポジによる最終的なプリントアウトの形態によっては、使用することにする。問題は、フィルム自体の存在レヴェルが高いので、いかに姑息な変換をせずにそのまま使うことができるかだ。ダイレクトプリントも、現像所を選ばないといけない。T2の接写能力値が低いのが残念だが、絞りを開けた状態のボケは自然でよい。これを中型、大型の情報フォーマットの大きなカメラで行うことができないのは、できあがるフィルムが自己完結して閉じてしまうためだ。もう少しT2を肉体化させないとだめだが。クリスマスの頃には、カラー用と白黒用のふたつあってもいいな。