look.jpgLook : trailar / Adam Rifkin(1966~)
Beaufort : trailar / Joseph Cedar(1968~)
wanted : trailar / Timur Bekmambetov(1961~)
Hellboy II : trailar / Guillermo del Toro (1964~)
Teeth : trailar / Mitchell Lichtenstein(1956~)
Quiet City : trailar / Aaron Katz(1981~!)
Pride and Glory : trailar / Gavin O’Connor

I thought about the difference between a length position and a horizontal position of the image than before.
And, “He is looking at…” was designed as a method concerning the image of the length position.
Some these ideas will be able to be achieved in the spring of this year.


明日の朝はマイナス6度らしい。夕方から気温がぐんぐん下がり冷え込む大気の変化を体感していた。
雪も降り止み、深夜に外に出て、重力が反転して脳天から吸い込まれそうなくっきりと星の瞬く空を見上げながら、真っ暗な道を歩いた。幼少からの経験のせいか寒さは苦にならない。夜中の喧噪の無いこの街は、音も空に吸い込まれていってしまったようだ。凍り付いた路面にいちいち貼り付いて剥がれる足音が耳よりも高い位置から聴こえる。足音が夜空に残る雲に反射して戻ってきたのかと思った。角を曲がるとコンビニの界隈が露出オーバーのぼやけた白い塊となり、瞼を細めた。
端末の仕事で瞳が麻痺してフォーカスが甘くなり、文字がぼけるので読書を継続してできない。暫く机を離れ、歩き回るなどした後、あるいはひと風呂浴びて、ソファに身を投げてうとうとした後、眼を休めてから頁を捲ると、驚く程鮮明に物語を辿る事ができる。
1950年代生まれの同世代から、1960年代世代へ、時代の表象を背負う世代が移行しつつあると、映画監督の出生年などを確認しつつ実感する。1980年代世代の若いクリエイターも勿論存在するが、時代を牽引するという意味では、丁度1960年代出生世代が旬のようだ。優秀な彼らに等しく言えることは、「嘘がない」「飾りがない」ということに尽きる。この世代の違いというものは、作品に大きく顕われる。勿論どの世代にも、「嘘つき」や「卑怯者」はいるけれども。

Lake of Sorroews / Erin Hart (1958~) 読了。途中迄の進行は良いが、後半のプロットの繋ぎがどたばたしている。女性作家らしい仕草や情景の描写は繊細だが、時間の経過に伴う人物たちの意識の経過が不完全。人間はもっと複雑且つ多様に反応するのではないか。要素を詰め込みすぎている。不透明なものを透明な状態へ導くこうした物語は、論理性とその理論展開がいかに正当であるかを示しつつ進まねばいけないので、唐突な展開が繰り返されると途方に暮れてしまう。翻訳も多少気になる。アイルランドの湿原というロケーションは魅力的。思わずgoogle earthを広げていた。速読可能なこうした物語は、徹底的に頑強な構造がないと、読み取りの意欲が失速する。