デュアル2.0GHz G5では処理的に不安があるが、業務上motion 3の新機能(3Dアニメーション)を使う必要があり、アップデータ購入。新アプリケーションのColor((英語版)カラーグレーディング)が追加されている。
リッチな加工が可能であっても、いかにテンプレートを借用せずに、オリジナルメソッドを確立できるかにあるので、結局は控えめな使用となるだろうが、こうしたアップデートは、世の欲望を叶える潮流に逆らわず開発されているので、使えるものは使うべきと考えたほうがよい。それにしても開発者の能力には頭が下がる。
市ヶ谷の教会での斉唱(Unison)コンサート等に訪れた妹が東京ビュックに宿泊し、夜と朝食事に付き合う。近所で起こった唐突な事件を聞き、驚くと同時に途方に暮れる。横浜へ行ってから帰るという妹を見送り、昼過ぎから、試験勉強の次女の歴史の学習に付き合う。中学校教科書の1ページに表示されている情報の理解しにくさといったらどうしようもない。長女に教えたやり方と同じ要約、要点のまとめのノート記述を教えながら、わかりにくい内容を分かり易くまとめること自体に戸惑う次女を、ゆっくりでいいからと休憩にトロンボーンの楽曲を二人で聴きつつ、平城京から平安京のおさらいをする。8〜9世紀と云うこの国の人口や人々、交易の実情、移動手段、言葉(方言をどのように乗り越えたか)、辺境と都など、わからないことばかりの世界を、トピックの見出しのみで理解したと錯覚する学習指導の手法に問題がありすぎる。歴史の理解は非常に大切だが、現代との微妙な差異の世界を印象的に掴む手立ては、教科書には無い。和同開珎という貨幣にしても、言葉だけが浮遊して、本来のモノとしてのリアリティーが記述には欠如している。せいぜい同時代性の世界理解の導入として、遣唐使から繋がる唐の興亡に併置させて、例えばカール大帝(シャルルマーニュ)によるフランク王国と、東ローマ帝国の存在を、この国の歴史観に引き寄せる教育の努力が必要。つまり、歴史の学習体系全体の見直しをしなければ、歴史は歪んだままに可能性を閉じる。
トロンボーンの曲をもっと聴きたいというので探すと、幻楽団という面白い演芸グループをみつける。ジャズトロンボーンのメロウな感じよりも、ポップで明るいものが良いらしい。楽譜を買ってとせがまれたので、探すことにする。
事前にミュージアムに届けたプリントを、発注元のスタジオムーブ有村氏の提言に従い、Ikedaにお願いして、梱包から解き広げて保存して貰う。残りと機器は火曜日は搬送し、未制作の映像コンテンツにとりかかるべく、次女と別れてからオフィスにて編集をはじめる。朝方疲弊して短く倒れると妙に筋の通ったをみた。