Anthony-Minghella.jpgAnthony Minghella(1954~UK)監督(cold maountain)のBreaking and Entering/2006(日本公開未決定)のサウンドトラック(Under world and Gabriel Yared)が、発売されたので早速購入。聴くと素晴らしい。こちらがここ数年抱いていた(妄想していた)音響の空間にフィットして驚く。楽曲は複雑且つ繊細だがシンプルに抑制されており、音響が暗闇に静止画像(イコン)を浮かび引きだす力に満ちている。映像を観ていないからかもしれないが、こうした転倒はここ久しく無かった。もう70になってしまったSteve Reich(1936〜)の受賞と重なった。(私は理由はわからないが1936年生まれの多くの創作者に影響され続けている)
この国には、こうしたセンシブルな楽曲を創造する音楽家はいない。というより、こうした創造力の成熟を擁護し進化させる社会環境が無いというべきか。
赤道周辺の濃密で混沌とした豊かな空気よりも、こちらは以前より標高の高いモンゴルの草原のような都市(古代都市のその活況)の大気を絶えず巡らせている。だから東京の近頃の黄昏れる季節の、人気の失せた大気の乾いた早朝に同期することが悦ばしいのだろう。季節というものは大切。
今年の冬は、音響制作の時間を確保したいものだ。
フィルム現像を依頼していた日本発色より電話あり、agfa /ISO200/Scala 200の現像はできないらしい。長く銀座界隈から遠ざかっていたので、京橋の堀内カラーを失念していた。
明日の静岡三島での撮影取材には、Mamiya7も携帯。撮影旅行は楽しいなあ。


Ikedaより、話の流れで茂野雅道(1961~)を知る。いかにも一筋縄のこの国の作曲家という感じでひと味足りない。
新譜をiPodに入れて早朝に走ると素晴らしい。けれども60GBはポケットで揺れて重すぎる。ラン二ングのお供には、超軽量小型化した新しいiPod shuffle(1GB 240曲)がよさそう。