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観念を彷徨わせる稚拙な骨組みを危うげに手元に集めるような作業は繰り返すことで歓びともなる。まだ朧なので明快になるまで諄い探りをと。

時を巡らせた「ピノッキオの関節」と「芳一の腕」は、野原に転がった光景から拾い上げてはじまり過去の併置の幾つかが注がれた。より具体的な臨場の人間的ビヘイビアを幻視に加えるべきとする。やがて「黒土」との併置によって平凡な具体性という現実の立ち上がる予感はある。

崖崩れによる道路の崩壊がこの冬の間に修復されたサスケを数ヶ月ぶりに駆け下りそしてまた駆け上がるハンドルの真ん中に早朝の採録をあれこれ浮かべては転がす。