叔父の手術が無事終わるが担当医師からの施術説明は明快だが厳しい内容だった。
午前中歯医者にてほぼ一年かかった修復治療を行い半年後の検診まで日々戒めて歯と付き合うよう一応今日が最後の治療ですと指示を受けてから長姉である母親を連れ末っ子の叔父の入院先である市民病院へ車を走らせ叔母たちと共に手術室まで見送る。4時間の予定の手術が2時間半で終了したのは担当医師が腹腔鏡手術での対応を諦め縦と横に逆T字の形に大きく開腹しておこなったためであった。腸の腫瘍が腸閉塞を合併し膀胱への癒着もあったことからかなりの部位切除手術となった。閉塞部分の影響で肥大した腸の接合がむつかしいため術後経過を見据える必要がある。腹腔鏡手術ならば十日の入院スケジュールと示されていたがこれも変わるものと思われる。
母親の手術した病院であり叔父は個室入院なのでこちらもしばらくぶりであったが馴染みもあり施設的に不安はないが夕刻に叔母とふたりでこんな場所のこんな時間はなんだか嫌だねとささやきあった。