どこかの坊主なら「嘘」「恥」を年納めの言葉と迷う「倫理」を年忘れの宴の席で脳天に巡らせた翌日の朝妹から貰ったイカスミソースのパスタを茹で口元を黒く汚してから宴の食器などを片付ける。

若穂病院の伯母を見舞った帰り道のJAスーパーで迷わず購入した250円の枝花を平町の豚頭陶器に活けて朝早く再び白くなった窓際に置き極めて静かな大晦日を迎える。昨夜は独りバーボンを呑み早々に寝付いた。ゲストもあまり酒を呑まなかった。鳴子温泉風に色の変わった朝風呂の湯槽に浸り物を読んでから片付けの算段へ続けると温まって緩んだ頭が二度寝の眠気を誘う。