iDVDは最初から限界があり、使いにくいというより仕方無く使っていたが、お話にならないので、Final Cut Studio購入。DVDコンテンツ制作はこれでかなり自由になる。つづけて、ソニー HVR-Z1Jも必要だわと購入をつづける体力なく頓挫。プロジェクト詳細のスケジュール決定後、再度検討することにした。さまざまなインフラの整備で、個人と全体がそれぞれの意味を入れ替えるようなニュアンスで、趣味的な追求と業務プライドを分け隔てていた固い壁が柔らかく融けて壊れつつあり、けれども、その微妙な差異を明快にすることで生き残りを賭ける夫々の立場を娑婆の至るところで目撃する。こちらとしては保守的な業務プロのキャリアより、スタンスとしては個人の決定に従うことにしているので、「ま、これでいいか」という擦り合わせの無い妥協の罠に陥りやすい。この罠は業務の変化のない反復の温存と似ているけれども、本質的な意味は罠から抜ける手法に於いて決定的に違っている。
naokiushiyama.com映像コンテンツ素材を眺めながら、地下鉄で読んだ梅田望夫「ウエブ進化論」を憶いだしていた。「グーグル・ブックサーチ」が著作権を巡る法廷闘争を経て得るだろう環境で、人間はあらゆる検索と知の取得が可能となり、表紙や題名だけで存在していたコンテンツもばらばらに断片化して所有される。この所有は他の形態への引用から変容を経て、別の構築物の一角を担う素材に転移位相する可能性がある。この時の構築物自体、統合的なオブジェクトではない可能性もある。真偽や権威の性能よりもウィキぺディアのシステムが知的ツールとして適っているような、感性を刺激して人間の孕み持つスピードを加速させる状況が生まれる予感は膨れるばかり。
全てのアイディアを実現させる時間が無いと諦めていた数年前が払拭される環境は、意識すれば簡単に手にはいるものだ。
このほうがいいな。XLH1


参考書購入メモ:いつもお世話になっているマスターブックシリーズ
“Final Cut Pro 5 マ スターブック for Macintosh”/杉原 正人; 単行本; ¥ 2,940
“Final Cut Pro+DVD Studio Pro”/MDVG; 単行本; ¥ 4,725
Motionをいいかげんに使っていたのでこの際認識を新たにというわけで、
“Motionマスターブッ クfor Macintosh”/杉原 正人; 単行本; ¥ 3,360


ushiyamaのDVの編集を開始。彼の仕事は面白いというより偉業の予感。