伝達

集団が合法的に、あるいは信仰によって、あるいはなにかしらの力によってとりまとめられると、象徴としての絵画が生まれ、公というスタンスの熱狂を与えた。現代は様々な個の集合体として、まとまりのない全体をいかに解釈して、モノとして現わし試すかが個の表現となる。だがこれは、個が全体に反映する為のものではない。個から差異前提の個(他者)へのパーソナルな伝達を基本としなくてはつまらない。全体などないからだ。