ー
雰囲気(ふんいき、英:ambience)とは、ある特定の場所や事物、人物を取り巻いて、感じられる光や音、匂い、気配などを総体として捉えて語ったもの。類語に場の空気がある。雰囲気や場の空気は、人との交流において肝心である。
語源はアセチレン・酸素混合気体。
化学でいう雰囲気(atmosphere)は、ある特定の気体やそれを主とした混合気体の状態、またはその気体の条件下にある状態を指す。ーwiki
1985年に大いなる寛容における悲劇性を考えていた。悲劇芸術考というタイトルで、数回の自閉的な発表を行い、トートロジーというギャグに近いと、悲劇が喜劇に変わればよかったが、悲劇は疲弊しか遺さなかった。全てを棄てた浮浪の旅に出ることにした。これはまず「良きモノ」ならば全て受け入れるとした場合のことであり、「悪しきモノ」でもと加えると凡庸な頓挫に終わるのだが、土台、意識に登らないバイアスに縛られていることは、後の人生が示している。偏っていてもそれなりのムードに唆されることは嫌いではないので、そのムードの出自が、外来種だと身を硬くなるのは、人間という個体種の普遍的な態度だろう。では、こちらの望むムードは何処にあると見回すと、どうやら自身の固有で限定的な過去にしかないということに気づき、清算していないこれまでを抱き寄せる行動計画を立てる。ムードとは人格に結びつくようだ。
引用(quotation)、サンプリングという投網が形成するムードも、こちらにとっては時代の齎す恩恵の形態ではあるが、この持続によってある種の人格が生まれている実感があり、享受というより知覚形成の一端を担うといっていいほど、その吸収の欲望に依っては、先鋭化と堕落化の岐路が明示される。
|