白枝譚
ー 彩りのある作品が書斎に置かれたことによってこれまでいかに色彩に乏しい住空間であったかを思い知ることになり、基本的な欲求が無彩色にすすんでいたと今更に認識していた。撮影もモノクロームのディティールに言及するかの季節を過ごして丁度十ヶ月経ち、その狭間にカラー撮影もあったけれども、賑やかな色彩がリアルである感覚に心躍るわけではなかった。 色彩は人間にとっても世界自体も豊穣を示す幸せの表象だが、こちらの手の届くことではないと過去を振り返っていた。 |
ー 彩りのある作品が書斎に置かれたことによってこれまでいかに色彩に乏しい住空間であったかを思い知ることになり、基本的な欲求が無彩色にすすんでいたと今更に認識していた。撮影もモノクロームのディティールに言及するかの季節を過ごして丁度十ヶ月経ち、その狭間にカラー撮影もあったけれども、賑やかな色彩がリアルである感覚に心躍るわけではなかった。 色彩は人間にとっても世界自体も豊穣を示す幸せの表象だが、こちらの手の届くことではないと過去を振り返っていた。 |