観念で自身を縛り、脅迫し、攻めていって、そういった月並みな追い込み方に草臥れた。
車を走らせ、巨大な岩がごろごろ転がる空間を眺めにでかけた。あまりの巨大さの故、流れに逆らい上流へ反発するように登ると云う岩の力は、こちらを突き抜けて上昇し、上空に舞い上がったと思ったら、その空間を見上げるように見下ろしていた。