放置

置く(放置)ということを、前向きに考えるには、整理することと、乱雑に散らばることの、両方に触手を伸ばし両目で捉え、そのいずれかの選択をしないということだ。整理はある種の目的に達する。散乱は意味と統合を嫌う。こちらとしては自然の有様を模倣するするのではなく、人間的というこちらの性質を問うように、両極を批判的に使用したいのだ。置く事を批判するということは、勿論置かないということではなくて、置いて、そこに新たに置くという仕草を全面的に行うということだろう。置かれたモノは、置かれているのではなくて、在るという状態にさしかかるムードを持つことが大切で、そういった駆け引きが、制作そのものとなる。