騒々しい

騒々しい。「騒々しい塊」を認識して、確認するだけの会話が横行する様は気持ちが悪い。制作はこんな具合の感想に、しかし煽られて行われている。つまり、観念に知恵と熟練を注ぐように、モノを眺めているわけではなかった。クルッと回ればなんとかなるという心持ちで、茫然とする自身を楽しんでいる。出来事は本来唐突に現れて、現在を瞬時変化させる。怠惰に甘えれば、愚痴に終わる。その遅れを嫌悪して、予感に頼る。歴史を全貌できる視線が、たちまちこちらに満ちるような時があったとしても、未来に関しては変換不能の、無知を気取りたい。確定的な仕組みには、撓みも、歪みも、豊饒もあるわけないとすると、瞬間たち現れるものは、不透明な存在でないとつまらないことになる。この不透明という加減、度合いが肝心だ。