眉雨の続きを夜中に辿って、酒を呑みはじめた。そのまま眠ってしまったのだろう。ドラマの主人公になって、台詞を覚えようとしていた夢をみる。諳んじることができなくて、焦るばかりの短いものだったが、夢のなか不思議に思うこともなく、馬鹿馬鹿しく健気だった。
 自身の生活。他者の生。空間的に時間を捉えている作家。言語。疑い。死。科学。倫理。愛。3。根拠。ときてつまづく。
 朝まで酒を呑んで、むかつきながら昼を過ごす。手首が痛い。
 静謐な眼差しは、欲望にきらめいている。やたらうごかないこと。
 相手の瞳に光の揺れなどをみつけて、こちらが乱れることはある。そんな時はきまって、経験や知識や反射という枠から離れたところで、太古の微生物のように震えることにしている。ぶるぶるぶるぶる。