休日の午後はやくに、Nobuaki Kanamori氏より電話あり、夕方あたりから呑まないかと誘われる。元気そうな声に断る理由がなかった。8月、9月と韓国と神奈川での展覧会に新作を制作発表するとのこと。店の閉まる時間まで、ビール、ワイン、焼酎と呑んでから、ショットバーへ移動。半年ぶりだったので、他愛も無い事をあれこれ話す。それなりに生きていれば、互いに危機的な局面を抱えては、なんとか乗り切り生き延びているなと感想を分け合って、昔話に花を咲かすことも無く、結局モノ作りの日々を重ねるバイアスが夫々の人生だなと酔った。
kinchanが仕事帰りに購入した、井上青龍「釜ヶ崎」を薦められる。石を削って、出る筈のない水を絞り出すようだった制作のテンションが変わった。と最近の力の減退を嘆くように彼は茶化したが、制作スケジュールを抱える顔には、漲ったものがやはりあって、こちらも嬉しく勇気づけられた。