アンドレイ・ズビャギンツェフ(1964~)第一回監督作/「父、帰る」/2003が、9/11より、日比谷シャンテ・シネで上映がはじまる。非常に気になっているので、これには足を運びたい。”アンドレイ・タルコフスキー監督の再来”と云われ、 2003年第60回ヴェネチア国際映画祭でグランプリ金獅子賞と新人監督賞のダブル受賞をした、その実力とやらを、スクリーンで実感してみなくては。
東京都現代美術館で26日まで行われている「近代フランス絵画—印象派を中心として花と緑の物語」も時間をみつけて、いかねばならない。
ようやくレンタルされたが、先週末から数日ずっと貸し出し中の「殺人の追憶(MEMORIES OF MURDER)」は、今日借りる事ができるかしら。
一日30時間はほしい。
MEMORIES OF MURDERは、やはり思った以上によかった。俳優たちの馴染みの無さが手伝うこともあるだろうが、絵が美しいということが、おそらく監督の能力が優れていることを証明している。制作費が30億ウォンというから、かなり抑えられた予算で制作されている筈だが、そういったことを一切感じさせない。10数年前のロケーションが素晴らしい。猟奇的なサスペンスにありがちなギミックのような玉手箱を放り出すようなことはせずに、ひたすら人間を描写することで、事件のリアリティーの凄みが増しているように思えた。なるほど興行成績はいいわけだ。ただ個人的には、ラストシーンに若干首を傾げた。