有楽町の第一生命DNタワー21一階にある第一生命南ギャラリーで、今日から開催される平町君の個展オープニングレセプションには行くの? とアライ君より電話があり、すっかり忘れていたのを憶い出し、夏休み最終日の娘らを連れて夕方からでかける。3年ぶりの個展と、久しぶりに会う作家の、制作疲れもあるだろう、虚脱したような黒い瞳が説明してくれたふたつの作品は、例によって巨大な鳥瞰のタブローが壁面をすべて覆う気持ちのよい展示だった。映画の脚本のような寓話に基づいた「京浜工業地帯の掟」と、作家自身が勤務している女学校「橘学園の図」。固有な人間性でもある愛情と、ある種悲惨な絶望感をよいしょと乗り越えるユーモアの併置が彼の醍醐味。北ギャラリーで開催されていた、脇田和未発表作品展「マニラの情景-Cut of Manila」の作家自身戦争中に描いたドローイングスケッチが、このところ度重なる画家というコトを再び印象に残した。
アライ君に長女海空ちゃんが誕生したと報告を聞きスナップなどみせていただく。嬉しく驚いた。幸あれ。