デジカメに娘たちが遊んだものが入っていた。Vertical Limitを真似たようだ。貰ったバースデーベアの足の裏には、それぞれ誕生日が印刷されている。両手には小さなマグネットが仕込まれているので思い付いたのだろう。全部で74枚のショットがつづき、どうやらアニメーションを気取ったらしい。子どもたちがデジカメを遊ぶのはよいとして、デジカメ自体に付き合うほど、デジタルというものが嫌になる。80年代にビデオカメラを手にした時と同じで、結局、バッテリーや電源に依存する構造は、どうも不具合が多く発生するし、数百万画素のCCDというレセプターにリアリティーを感じることができない。やはりまた小野君から送られてきたプリントを眺めて、レンズとフィルムとシャッターの強さと、銀塩の鉱物ともいえる冷徹で純潔な表現力は、デジカメなんぞと別の次元なのだと再び繰り返して識る。記録がCRTや液晶に結局表象されると位置づけることは間違っている。インクジェット、レザー、オフセットなどのプリントアウト自体も、手焼きプリントには及ばない。
秋の日曜日の朝。
昨夜遅く、長女の部活blogをつくり、遊び方を教える。彼女は三田まで試合の応援で朝早くから出かけたので、次女を連れて久しぶりに上野動物園に行き、以前時間がなくて見る事ができなかった爬虫類館にまず入る予定。よく晴れた良い日だ。