昨日が初雪だったが二日つづけて今朝もほんの徴程度兆しの挨拶のような加減で地に白く撒かれて広がっている。終日躯を動かした流れで午後9時にはベッドに入り本を捲ったが夢のない無音の暗闇にくっきり目覚める迄停止したような眠りを6時間摂り午前3時から支度をはじめる。夜半寝付く迄自発的には今年はじめて寝床部屋にアラジンを持ち込んで部屋を暖め湯槽に浸かった後横になったけれども、早朝からまだ冷え込むというほどの寒さではなかったことと小さくからだを動かしていたせいもあり火をつけずそのまま薄暗い早朝を歩き始めていた。
昨年の同じ時期を振り返ると、父親の本来ならば快復期である時期なかなかものを食べることができず家族共々剣呑な日々を送っていたのではじめての地での初雪などどうでもよかったようだ。