折角の祝日を臥せった長女の咳からウイルスがまんまとこちらに乗り移ったか、夕方にはこちらも咳をしながらStar Wars Episode IIIの本編を観た後、プロダクトメソッドを眺める。
物語は簡単に云ってしまえばアナキンの固有な生であるけれども、創られているのは、善悪に揺れ動く人間というより、発作的な行為がダイナミックに放り出される世界の仕掛けの罠で、個人的には、この仕掛けありきという手法は首を傾げたくなる。悪を描くからといって子供たちの息の根を絶つという脚本にはついていけないし、アナキンの罪の意識が描かれていない。などなど。
このstar warsが、ひとつの経済機構として一体何人の生活を支えることが出来たかを考えると、全く別の意味で敬服はする。さまざまな制作ユニットが各局面において機能する様子は、成る程と感心するが、Episode IIIは特に、キャスティングにある種の貧しさを感じる。これはおそらく、映像の動きの流れの構築を、キャラクターに物語を語らせるか、アクションさせるかの、ふたつの手法しか使えなかったルーカス自身の演出に理由がある。映画製作のテクノロジーを彼は、それまで曖昧に誤摩化してきた現実感を、NASAのような手触りで緻密に解体再構成させたけれども、そういう進化では簡単に顕われない作家性を更にこの監督に望むのは無理かしら。Coen兄弟のMiller’s Crossing(1990)が無性に観たくなった。
プランニングの会議をそれなりに重ねているpet cemetery(仮)が、数字の想定で暗礁(システムの問題もあるが)に乗り上げている。まあ、突き抜けるには、何処かから余裕を拾わないと駄目だな。仕方無いので、独りでやろうかなと。と意向を伝えると、待ったがかかった。イニシアチブを勘違いされるので、要注意。
月末から来月頭にかけての、撮影スケジュール調整。11/28~12/1、12/5~8と撮影強化の日程を組みましたので、関係各位よろしくご了承ください。
Nikon FM3A+Ai Nikkor 50mm F1.2S, Ai Nikkor 105mm F1.8Sにて、G1の広角をサポート。記録ファイル用に使用。金曜日は小春日和らしい。


apple storeで、リリースが目立ち、レビューも評判のよい土岐麻子Asako Toki(1976~)を幾つかダウンロード。音が良い。ついでに、The Never Ending Story/坂本美雨も。どちらも育った環境がよろしいようで、ええのう〜。(Flow風)
The Earth Quartet/EQをamazonにて注文。
ATH-A900LTDが届き、薄々予感していた東京事変ユニットの修羅場を聴いてみると、成る程こうやって聴けってことかと得心する。土岐麻子を続けると素晴らしい。としか言葉にできない。それなりの環境でこうした享受ができるのだな。iPodに繋げると、出力スケールが凄まじくて驚くが、まさかこれを頭に乗せて外を出歩くのはちと。でも、撮影時には是非。この上のレヴェルも、更に上のレヴェルもありますが。今はこのへんで我慢しとこ。とりあえず、驚きの試聴でこの週末は潰れそう。