晴天が続いたのでELMARIT-M 2.8/28mm ASPH.の試写を早朝行う。フィルム設定はすべて標準に戻す。この画角の距離を掴みたいと近所を歩き、 望んでいたフルフレームの視野を得て、なるほどパンフォーカス前提のレンズ設計を体感する。無理をしてRFの大きな存在理由であるコンパクトであることを体現するこの三つ目を選んだので、これでウエストバッグに全単焦点を入れて歩くことができる。一眼レフで同じ事を考えると歩行距離や移動自体が変わる。その為にズームがあるじゃないすかと突っ込まれそうだが、嫌だねと答えるしかない。
28mm APS-Cでの実質的な画角は43mm相当となり、フルサイズより中央トリミングされた光学性能に甘んじるわけだが、視野率100%完全等倍ファインダーがそのまま画面となるのは一眼レフとは違った気持ち良さがある。いずれフルサイズでの使用時(M9あるいはBessaR3Aでフィルム)での驚きを紐解かず置いておくことも小さく嬉しい。試写のはじめは、f1.4_35mm,f1.5_50mmの、指に残った解放からにじり寄ったが、徐々に絞れば絞るほどレンズ性能が顕われることがわかる。同時に「ノーマル」な描写がそのまま現実(事実)へと照応するこのレンズ設計思想に頷いて、いかにありのままが良いのかをあらためて知る。1/2絞りなので、解放からf22まで13段階。深度が深いので慣れれば目測で対峙空間の対処が可能となる。
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最初の現像では撮影時設定を変えずに視認画像を排出し、以降色彩、色相、シャープネス、コントラスト、色温度、トーンカーブその他現像調整した同一のものと比較。
R-D1xGのEDiARTの画像処理は悪くないので、これまでPhotolierの600万から1354万画素の画素補間出力拡張を使わずにプリントアウト前提のtif現像から視認用の縮小圧縮jpgを利用していたが、この外部アプリ拡張で直接視認jpgへ変換すると、tifからの圧縮よりも解像がよろしいことに気づく。現像保存をtifでするとデータが嵩むことも問題であったので、視認用は軽く、プリント出力とは切り離して考えることにする。adobe RGB ICCプロファイルの埋め込みによる色彩表出も、エプソン独特なものがあり、これはこれでよし。
そろそろRF Nokton 35mmのみで選別編集したBookがappleより届くので、これを参照して編集を続行。都合三年分六つ。あと四つ。別途編集 (doors)四つ。計十で千ショット。桐の箱にでも入れよか。
この週末はどっぷりと出力。