moumoon
お気に入りのMarc Forster (1969~)が監督するなら、読まねばなるまいと(Quantum of Solaceのオープニングを幾度も停止コマ戻し送りして緻密な設計構造を確かめていた)、ハードカバーだったが出版されたばかりの World War Z / Max Brooks (1972~)を手にして序を数行辿り即座に購入。映画は2012年公開。よさげな予感なり。捲っていた数冊をほっぽり出して、読み始めると、なるほど。こういう設計能力のある作家はまだいるのね。同世代作家を三人浮かべる。構想の力点、耕す手法が似ている。いずれも態度が倫理的。映画権は本の帯びにもあるようにブラッド・ピットが獲得。トム・クルーズとか争ったらしいレオナルド・ディカプリオでなくてよかた。
次女の英検の問題を一緒に眺めた後であったせいもあり、わたしも英語の学習(単語認識力の向上)をしっかりやりたくなる。こういうことね。
なんか最近こういうサイト疲れる↓ / Zum Beispiel
Wonderwall
World War Z 読了。とびとびでトータル18時間ほどか。正確にはわかならい。日本の記述が、パロディー満載(小松左京、三島由紀夫等等)で携帯小説っぽいライトな輸出型キャラ設定が残念だったが、全体が起承転結という構造ではなく(一応時系列に併置)、マニュアルのように、平等なプロットの為、どこからでも辿ることは可能であり、各インタビューの差異は、立場の差異に還元する狡猾さは気になるが、それにしても、この構想は、最近感じていた、「進行の裏」、つまり新規開発の裏側に絶えず在る、軋み、壊れ、破綻との付き合いに関して、こうも端的に想像力を展開されることで、現在進行形の数々の社会の「新しい現れ」に対する、批評的な視野を目の前に見えるように置くことに酷似し、現代的なアーカイブ処理を含んだ寓話の可能性を感じる。
ゲーム的なシミュレーションではあるけれども、「10年という現代」を断定的に仮想の届く範囲を拡大させる意欲はなかなか気持ちがいい。こういう現代史の授業は楽しいだろう。どんな映像、映画化となるか。例えば2億のゾンビというボリュームに関して手を抜くと最悪な茶番となる。むつかしいだろうが監督を信じて2012のようにはならないことを祈るだけ。
これも、いわば単純を複雑に解析したcomplex fitといえる。
欲を言えば、ひとつ踏み込んで、ゾンビ感染のシステムを、多国籍の解析チームが取り組み、予想を裏切る得心(アンチ生命とか宇宙縮小のエポックとか)へ繋げる努力が加えられてもよかった。
ちなみに翻訳の浜野アキオ (1961~)の仕事がよろしかったので、翻訳者から「少年たちはなぜ人を殺すのか」/ Carol Anne Davis (1961~)を検索しアマクリ。 届くまでに放り出していた「神話が考える」「boat」を読も。
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Music Is Rotted (1998) / Squarepusher (Thomas Jenkinson:1975~) CD
さおちゃんに入学祝いのチャリアマクリ送付